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スタッフブログ - 歯周病(歯槽膿漏)の治療

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こんにちは、みやかわデンタルクリニックの院長の宮川です。
私の医院では毎年スタッフ全員に健康診断を受けてもらってますが、院長の私も当然ですが対象となります。私を見た事がある方なら知っていると思いますが、見事な肥満体型で実際に血液検査の数字は毎年徐々に悪化しており脂肪肝は当然として糖尿病予備軍になってしまいました。(まだギリセーフです)

糖尿病は成人の10人に1人、予備軍を含めると5人に1人がかかっている病気ですが、簡単にいうと血液の中の砂糖が増えすぎて全身の血管がボロボロになる病気です。悪化すると神経障害や失明、腎機能障害が起こって人工透析が必要になります。人ごとでは無いので怖いですね。
この糖尿病ですが、近年は歯周病との関係が分かってきています。「歯周病」と「糖尿病」って、一見まったく関係なさそうに思えますよね。でも実はこの二つ、お互いに影響を与え合っています。今日はその関係と、当院で行っている取り組みについて、少し丁寧にお話ししてみようと思います。

歯周病と糖尿病は「悪循環」の関係にある
糖尿病があると血糖値が高い状態が続くため、歯ぐきの中の細菌が増えやすくなったり、細菌に対する体の防御力が弱まったりして、歯周病が進行しやすくなります。
特に注目されているのが「ジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis)」という歯周病の代表的な原因菌です。この菌は歯ぐきの奥深くに潜んで炎症を引き起こすだけでなく、近年の研究では、血糖値を下げるインスリンの働きそのものを妨げてしまう可能性があることもわかってきました。歯ぐきの中の一つの細菌が、体全体の血糖コントロールにまで影響しうるというのは、少し驚きですよね。
つまり、
* 糖尿病悪化 → 歯周病が悪化(ジンジバリス菌増加)
*  歯周病が悪化→糖尿病悪化(ジンジバリス菌増加で血糖コントロールが難しくなる)
というふうに、お互いを悪化させ合ってしまう関係にあるんですね。歯周病は「糖尿病の第六の合併症」と呼ばれることもあるくらい、医科の領域でも注目されているテーマです。

歯石除去(SRP)だけでも血糖値は改善する
うれしいことに、この悪循環は断ち切ることができます。歯周ポケットの中の歯石や汚れを取り除く「SRP(スケーリング・ルートプレーニング)」という基本的な歯周治療を行うだけでも、血糖値の指標であるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が改善したという報告が、複数の研究で示されています。(ただしコンマ数%)
「歯医者に行ったら血糖値が良くなった」というのは、決して大げさな話ではないんです。

ただし、SRPにも「限界」があります
SRPは、専用の器具を使って歯周ポケットの中の歯石を機械的にこすり落とす治療法です。とても効果的な治療ではあるのですが、あくまで「物理的に汚れをかき出す」治療なので、ポケットの奥深くや複雑な形をした部分の細菌までは、どうしても完全には取りきれないことがあります。通常のSRPでも細菌の数は減らせるけれども滅菌できるわけではないんです。
先ほどお話ししたジンジバリス菌も、まさにこの「奥深くに潜みやすい」タイプの細菌です。器具が届きにくい場所に隠れてしまうと、SRPだけではどうしても取り残しが出てしまうことがあります。

SRPにプラスして、ブルーラジカルが効果的
当院では、SRPで届きにくい部分の細菌にアプローチする方法として、「ブルーラジカルP-01」という機器を取り入れています。これは特殊な光と溶液を組み合わせて、歯周ポケット内の細菌を検出がほぼできないレベルまで減らすことを目指す治療です。
SRPで大部分の汚れをしっかり除去したうえで、ブルーラジカルで残った細菌にもアプローチすることで、「より清潔な口腔内環境」を目指せるというイメージです。
糖尿病をお持ちの方は、歯ぐきの炎症が血糖コントロールにも影響しうることを踏まえると、口腔内の細菌をできるだけ減らしておくことには意味があると当院では考えています。もちろん、血糖値の管理そのものは主治医の先生との連携が基本ですので、その点は引き続き内科の先生ともよくご相談いただきながら、私たちは「お口の中からできること」を丁寧にサポートしていきたいと思っています。

まとめ
* 歯周病と糖尿病はお互いに影響し合う関係にある
* 特にジンジバリス菌はインスリンの働きを妨げる可能性が指摘されている
* SRP(基本的な歯周治療)だけでも血糖コントロールの改善が期待できる
* SRPでは取りきれない奥深くの細菌に対して、ブルーラジカルという選択肢もある
* 糖尿病をお持ちの方は、歯科と内科、両方でのケアを合わせて考えることが大切
気になる方は、次回のクリーニングの際にぜひスタッフにお声がけください。

みやかわデンタルクリニック
院長:宮川 宗久

次回は10月1日に更新します!

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【監修者・執筆者/みやかわデンタルクリニック 院長 宮川宗久】
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〜経歴〜
⚫︎1997年 東京歯科大学卒業
海上ビルデンタルクリニック(東京丸の内)勤務
⚫︎2002年 みやかわデンタルクリニック開設
・日本歯周病学会会員
・日本口腔インプラント学会会員
・日本審美歯科学会会員


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