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スタッフブログ - インプラント

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インプラント治療の鍵:造骨と軟組織管理の最新知見

皆さん、こんにちは。みやかわデンタルクリニック院長の宮川です。いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。今日は、インプラント治療の重要な事項である「造骨(bone augmentation)」と「軟組織の扱い(soft tissue management)」についてお話ししたいと思います。

インプラントを希望される全ての患者さまがインプラントを行う上で充分に骨があるわけでなく、しかも日本人の多くは歯肉が薄いためにインプラントの長期的な成功にとっては条件が悪いことが多いのです。

先日、私自身がスペインの著名な歯科医、ラモン・ゴメス先生の講習と講演に参加する機会があり、そこから得た示唆を基に、皆さんに共有していきたいと思います。
昨日はスペインから来日された先生のハンズオン形式の講習で、実際の症例を基にした手術手技を学べる貴重な機会でした。そして今日は品川で開催されたゴメス先生の講演を拝聴しました。テーマはまさにインプラント治療における骨と軟組織のマネジメントで、普段の臨床現場で直面する課題に対する実践的なアドバイスが満載でした。
ゴメス先生は、ヨーロッパを中心に数千件のインプラント手術を手がけ、国際的な学会で活躍されているエキスパートです。先生の講義は、理論だけでなく、失敗例からの学びや最新のエビデンスを交えたもので、本当に参加してよかったと感じています。
日本ではあまりお目にかかれないようなハードなケースをこれでもかというくらい見ることができて、久々に刺激を受けました。

インプラント治療では、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込むわけですが、成功の鍵は十分な骨量と健康な軟組織の確保にあります。まず、造骨についてです。骨量が不足しているケースは意外と多く、特に上顎洞や下顎の骨吸収が進んだ患者さんで問題になります。ゴメス先生の講習では、GBR(Guided Bone Regeneration)と呼ばれる手法を詳しく学びました。これは、骨欠損部に骨移植材を置き、メンブレンで覆って骨の再生を促す方法です。先生は、メンブレンの固定が重要だと強調されていました。例えば、自己骨(患者自身の骨)を用いる場合の採取法や、異種骨(牛骨由来)を使う際の感染リスク低減テクニックをスライドで示してくれました。
自分自身の過去の経験と照らし合わせても、チタンメンブレンが動かないようピンでしっかり固定できて、歯肉の減張が充分できているケースは失敗がありません。
実習では、豚の下顎を使って実際にGBRの手順を練習しました。フラップのデザインとテンションフリーの歯肉弁の閉鎖については改めて術式の確認ができてよかったです

講演ではインプラント周囲の歯肉のマネジメントに焦点が当てられました。どのように術式を決定するかや多くの多くのマテリアルの紹介など内容は多岐にわたりました。個人的にはインプラント周囲炎で骨が退縮した場合のリカバリーケースで、リカバリー後のプロビジョナルレストレーション(仮歯)の形状がプラークコントロールを容易にするようデザインされ、カスタムアバットメントを使って回復した長期症例に感銘を受けました。
又、ゴメス先生はいかに治療回数を減らし、患者負担を軽減できるかについても示唆に富む解説をしてくれました。
最後に、ゴメス先生の来日セミナーに参加できたことに感謝です。歯科医療は日進月歩。常に学び続ける姿勢で頑張ります!


次回は9月4日に更新します!

▶️インプラント治療について詳しくはこちら


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【監修者・執筆者/みやかわデンタルクリニック 院長 宮川宗久】
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〜経歴〜
⚫︎1997年 東京歯科大学卒業 海上ビルデンタルクリニック(東京丸の内)勤務
⚫︎2002年 みやかわデンタルクリニック開設
・日本歯周病学会会員
・日本口腔インプラント学会会員
・日本審美歯科学会会員


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